三浦志郎様 評のお礼です。 荒木章太郎
拙作「落ちる」を評してくださり、ありがとうございました。
これまで短詩を書くことで抒情詩の表現を身につけようと取り組んできましたが、そろそろ長詩にも挑戦してみようと思い、本作を書きました。ご指摘の通り、構成の難しさを強く感じています。
前半Aの〈落下〉という抽象(象徴・思想)を、後半Bの少女のエピソードによって裏打ちする構成を意図していましたが、結果として二つの詩が並立する形となってしまいました。三浦様のご指摘は、その点を的確に言い当ててくださったと受け止めています。
今振り返ると、僕=スタントマンが語る〈落下の王国〉とは語りによって作られた世界であり、少女が傷ついたのは〈落下〉そのものではなく、僕の〈語り〉であったのだと思います。「落ちる」という抽象を少女の涙という一点に絞る、あるいは後半Bの語りの加害性と涙の共有を主に据え、前半Aを従にする構成もあり得たのではないかと感じています。
今回の経験を通して、長詩における構成の重要性をあらためて学ぶことができました。貴重なご指摘に感謝いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。