1/27~1/29のご投稿分の評です。 滝本政博
心臓の調子が少し悪くて、今月は検査です。
今回の評は短めですお許しください。
1/27~1/29のご投稿分の評です。 滝本政博
白い雪 喜太郎さん 1月28日
冒頭から最後まで意味が通り、徐々に盛り上がってゆきます。良いと思います。
ああ 暖かい………頬を伝う涙が温かい
優しさの温もりの中で
尖った心はやがて丸みを帯びて
あなたの手の傷から流れる紅が
私の心を洗い流してゆく
↑ここ好きでした。
私は………
私はあなたの透明な心に降り積もる
夏の日の雪になって
温もりになりたい
最終行は最高です。表現としては矛盾のあるこの言い回しが胸を打ちます。
芸術の最終目標は人に感動を与えることです。おおいに読者の腕をつかみ揺さぶってやってください。
内容について――
雪が私の心に積り
それは黒ずみ石のようになった
あなたが両手で包み込み、
あなたの手の傷から流れる紅が私の心を洗い流してゆく
↑ 少しステレオタイプかなと感じました。わりと誰もが思いつきやすい発想かなと。
これでゆくと決めたのなら、書き方に工夫が必要だと思います。
ことばの葉と歯の間には 荒木章太郎さん 1月28日
この作品は連の移動、入れ替えでずっと良くなると感じました。
うまく説明できませんので、実際に入れ替えたものを作ろうとしましたが、途中で挫折しました。
「歯」と「歯車」と「思想」と「言葉」、あと「壁」と「父」の関係性がどうなっているのか、よくわからないのです。
作者の中では筋が通っていて、自明のことであるのなら、そうであるように書かれなければなりません。
あるいは、私の読解能力に問題があるのかもしれません。実際、それはありえるのかもしれません。
おおまかに言いたいことはわかるのです。
何を書くのかと同じくらい、どう書くのかは大きく難しい問題なのですが……
最近の荒木さんの詩はどんどん良くなっているとおもいます。他の選者の評価もいいと思います。また書いてください。