MENU
942,824

スレッドNo.686

星物語  エイジ

私は小さな小さな恒星です
広大な宇宙の中で
独りひっそり輝く恒星です
一つや二つの衛星もない
独り輝く恒星です

太陽が地球にするように
生命を生かすこともできません
なぜ私は光っているのでしょうか?
天体図にも僕はいません
名もなき恒星です

私はある少女と友になったのです
彼女は夜が来ると
野っ原に寝そべって
星物語を読んでいる少女です

私は彼女に瞬いて挨拶してみました
そしたら彼女は挨拶を返してくれました
心優しい少女です
彼女が私を発見した第一人者です

彼女は私にこう尋ねました
 ねぇ あなたはなぜ
 そんな寂しいところに
 独り輝いているの?
私はこう答えました
 ある地球の偉い人が
 私にこう言ったんだよ
 「小さくてもいい
  恒星の周りを回る星でなく
  自ら輝く恒星になれ」とね

それを聞いて彼女は俯いて
私を理解してくれたのか
頷いて そのまま
ずっと野っ原を見つめていました

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top