三日月 2026.02.19 松本福広
広い夜空をおさめるのには
足りなさすぎる 皿のようなお月さま。
たぷたぷ満ち満ちるお月さまになって欲しい。
お腹が空いたようなお月さま。
たっぷり膨らむためにも 何か食べて欲しい。
お月さまって、何を食べるのかしら?
ブラックチョコレートの海のような空に
散らばる星々の霰(あられ)。
飲み込むには大きな口が必要かもね。
☽
地上にはね、たくさんの食べ物があるんだよ。
僕らが空を見上げるように
君も地上の賑やかさを
見下ろしているのかな?
空の広さと深さと同じくらい
ここにも広さと深さがあるのかと
君も想像したりするのかな?
闇をもう一つ足すと消えてしまいそうな君と
光をもう一つ消すと消えてしまいそうな僕は
なんだか似ているね。
☾
にっこりとした口のようだから
微笑んでくれているのだと思って
君の噂話をしよう。
僕は話を膨らませておく。
君がたっぷり膨らんだ日
君が地上を見下ろして
まだ、その話が落ちていたら
聞いてみて欲しい。
※
写真はタイトルの日付日に撮影した三日月です。