閉経 晶子
女はいつやめられる
やめさせられるのではなく
終わるのでもなく
もう母親だから
もうババァだから
もう子どもが産めないから
もうそんな目で見れないから
ではなく
月に一回
でも一週間
ホルモンバランスに支配され
疼き
痛み
悩み
自分ではないものと
会話をしているような日々は
修行をしているような
神聖なものを預かっているような
嫌というばかりではなかった
けれど
それでも
いつか
更年期を越え
晴れた日に
どこまでも走って行きたい
まわりからは
走っているように見えなくても
いつのまにか
自分自身で縛りつけていた
鎖を断ち切って
ホルモンに支配されることもなく
誰にも引き留められずに
走って行きたい
たとえ骨が折れようとも