ちちんぷいぷい aristotles200
身の丈5mのロボットが
後ろにいる
つい、この前気がついた
家の前
会社の前で隠れている
動きは、かなり素早い
いつも後ろにいて
振り向いても、姿は見えない
何気なく
スマホで後ろを見ると
鉄の、赤錆たロボットがいる
胸には大きく909
どこか、記憶に残る数字
足音も立てない
ただ、見守っているだけ
人のいない森を歩いていると
すぐ、後ろで
落ち葉を踏みしめる音がする
よく見れば愛嬌のある
拙い、60年代風のロボット
いつから居るのか
いつまで居るのか
小さなころ
クレヨンで描いた気もする
マンションの部屋番号も
✳
よく転ける
いつも、かさぶただらけの男の子
方向音痴で
いつも、迷ってばかり
心配ばかりするお母さん
その絵に向かって
おまじないを唱えました
「ちちんぷいぷい
この子を守ってくれますように」
ちちんぷいぷい
ある日
ロボットが消えた
何の兆候もなく
ただ
息子が生まれた、その朝に