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スレッドNo.6957

ミモザの余白  ゆづは

寒さも緩んだ土曜日の昼下がり
降り止まぬ雨に
予定をすべて 白紙に戻す

ミモザの表紙の新しい手帖
白く塗りつぶした
淡い痕をそっとなぞれば

そこだけまだ
少し あたたかい

賑わう街の誘いよりも
今はただ
冷めてしまった
紅茶の苦みがいい

窓を叩く不規則なリズムは
誰の期待にも応えない
透明で気まぐれな
私だけの沈黙

スマホの画面を伏せて
眩し過ぎる誰かの日常を閉じ
古い詩集の
好きなページに
指先の居場所を見つける

外は灰色のカーテンに包まれ
境界線が緩やかに溶けてゆく
この湿り気を帯びた孤独は
明日を待つための
ささやかな灯りのように

色とりどりの傘を見送りながら
私は 穏やかな雨の音に

ゆっくりと 
満たされていった

編集・削除(編集済: 2026年03月15日 02:49)

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