イリス ゆづは
今日は風が強い
乾いてゆく洗濯物の
はためき
庭の片隅に咲く
イリスが揺れるたび
白いシャツに風が宿る
地を刺す 緑の刃
そのあいだで
白き冠がほどけてゆく
女神の名を授かった
その花は
幾重もの冬の残照を閉じ込めた
昏い土の底に眠る記憶を
密やかな 香りに変えて
いま 足元から
凛として空を仰ぐ
瞼を閉じても消えない
その純白が
まばゆい季節を
ひらいてゆく
※今年も庭に、ニオイイリスが咲きました。
今日は風が強い
乾いてゆく洗濯物の
はためき
庭の片隅に咲く
イリスが揺れるたび
白いシャツに風が宿る
地を刺す 緑の刃
そのあいだで
白き冠がほどけてゆく
女神の名を授かった
その花は
幾重もの冬の残照を閉じ込めた
昏い土の底に眠る記憶を
密やかな 香りに変えて
いま 足元から
凛として空を仰ぐ
瞼を閉じても消えない
その純白が
まばゆい季節を
ひらいてゆく
※今年も庭に、ニオイイリスが咲きました。