薔薇 相野零次
残酷さが売り物さ
真っ赤な薔薇は高くつくぜ?
俺が初めてお前を殺した晩
食後のワインを飲み干したことは覚えている
2度めはフェラーリで時速200kmは出てた
3度めは東京タワーのてっぺんから飛び降りた
それから何度殺したか覚えちゃいないが
お前は何度でも蘇った
いやもうとっくに死んでいるのかも
しれない
愛する人を何度でも殺せるおれは幸せだ
薔薇が咲き誇っている
この薔薇が枯れ落ちる前に
全て終らせなきゃならない
薔薇は決して枯れない
真っ赤な血をばらまくだけだ
俺は返り血を身体中に浴びながら
歌うように殺し続けた
この夜がいつ明けるのかは
誰にもわからない