ぼくだけのはなし 南 ほたる
ビール瓶を投げつけて
茶色い破片が飛び散った
そしたら君は涙がでた
やさしくゆるして
やさしくゆるしてください
泣くときには
声を出すわけにはいかない
この世の誰にも聞かれるな
ぼくだけのはなし
ぼくだけのことだ
あとすこしで夜があけて
なんにもないような朝がくる
そしたら破片は朝日に光って
きれいなガラスだと嘘をつく
時間よとまれ
きれいになんてしないでくれ
泣きながらでいい
ただこの部屋で眠らせて
きみはただ
窓の外をみて ほほえんでいて
ビール瓶を投げつけて
茶色い破片が飛び散った
そしたら君は涙がでた
やさしくゆるして
やさしくゆるしてください
泣くときには
声を出すわけにはいかない
この世の誰にも聞かれるな
ぼくだけのはなし
ぼくだけのことだ
あとすこしで夜があけて
なんにもないような朝がくる
そしたら破片は朝日に光って
きれいなガラスだと嘘をつく
時間よとまれ
きれいになんてしないでくれ
泣きながらでいい
ただこの部屋で眠らせて
きみはただ
窓の外をみて ほほえんでいて