代替品 ゆづは
カートに入れた直後
狙っていたものは
Sold Outの赤い点灯に変わる
Premiumという文字が
網膜の裏側に貼り付いたまま
指先は
空白を埋めるように
またスクロールを始める
次の広告が
意識に触れるまで
私を置き去りにした指先が
青白い液晶の上を
ひたすら滑り続けている
本当に欲しかったのは
「あなたにおすすめ」と
毎秒差し出される
私のための場所だったのか
暗い画面の向こうで
私によく似た影が
カートに入れられて
決済されていく
カートに入れた直後
狙っていたものは
Sold Outの赤い点灯に変わる
Premiumという文字が
網膜の裏側に貼り付いたまま
指先は
空白を埋めるように
またスクロールを始める
次の広告が
意識に触れるまで
私を置き去りにした指先が
青白い液晶の上を
ひたすら滑り続けている
本当に欲しかったのは
「あなたにおすすめ」と
毎秒差し出される
私のための場所だったのか
暗い画面の向こうで
私によく似た影が
カートに入れられて
決済されていく