わかっている aristotles200
Aのことを述べている
まず、横にいるBからAを述べる
続いて
横の横にいるCからAを述べる
Cは、Aとは関係性が低い
よって主題は
Bが述べていることとなる
次にDが登場し
Bを、Cの隣であるDの視点で述べる
E、F、G…続いていく
もはや
Aのことは誰も述べていない
見かねてZはいう
対極の立場だからこそ
Aを理解出来る
全員を否定する
次々とZに賛同者が現れる
Zはいう
当然ながら対極の主題である
A以外の
全員が拍手喝采
この場は
終わりを迎えようとする
Aは、顔を真っ赤にしていう
ちょっと待ってくれ
Aの主題が
初めて述べられた
……
A以外の全員が
不思議そうにAを見る
貴方は誰ですか
Aです
いや、違う
Zがいう
この偽者め、恥をしれ
Aは追放されてしまった
ようやく騒ぎが収まり
全員がいう
Aは何処にいったんだろう
述べたいことがあるというから
みんなで集まったのに
Aと親しいBはいう
そういえば
誰も話を聞いてくれないって
相談を受けていたんだ
なるほど
なら、みんなで相談に乗ろう
Zは、さも心配そうに
B、君なら知っているだろう
ああ、わかっている
✳
荒野を彷徨いながら
Aはいう
わかっている
最初から終わりまで
この世界には、私しかいない