歩み 虹乃衣里絵
多感な時期
詩作を揶揄われた事がある
とっておきのノートに
言葉を散りばめていた
門外不出のつもりで居たのに
見慣れないノートに書く私も私だが
目敏く見つけられ 掠め取られて
中身を音読された屈辱たるや
裸を見られたも同然だった
面白半分に 節を付けながら
小馬鹿にしたような態度
手から手へと渡る ノート
それから暫く 詩を書けなかった
再び着想が浮かぶようになった時は
ペンからキーボードへ 様変わりして
然し 世の中の風潮と言えば
詩作をする人が ポエマーと呼ばれ
相も変わらず 揶揄いの対象で
いつかの同級生の振る舞いと大差ない
でも 私は強くなった
胸を張って 言葉を散りばめる
ペンは剣にも勝るのだから
言霊が寄り添ってくれる限り