あと一回の、朝飯。 トキ・ケッコウ
その昔、とある作家が重い病にかかり。
あと何回の晩飯というエセーを書いていた。
詳しくは覚えていないが、作家らしい覚悟が静かに伝わっていた。
ひるがえって
病を得たわたしなら。
あと何回の朝飯だろう、と、かんがえている。
今朝も食べた。胡桃入りのパン。普段はこんな小洒落たものは食べないけれど、来客があり、ちょっと奮発したのだ。
*
カラダノナカデ
ナニガオキテイルノカ
シリタイカ?
*
あと一回の朝飯を
今朝に迎えるわたしは。
それをしっかり
モサモサと。
まるで蛹になる前の幼虫のように、
喰い終えた。