感想と評 6/12~6/15 ご投稿分 三浦志郎
1 ゆづはさん 「金平糖の恋」 6/12 はじめてのかたなので今回は感想のみとさせて頂きます。
よろしくお願い致します。
すでにいろいろのかたのところで書かれてます。過去作品を軽く概観させて頂きました。すでに作風が出来上がっているように思います。どんなモチーフでも場面でも、筆致として纏っているものはー「落ち着き、静けさ、切なさ、やるせなさ、脆さ、儚さ、ガラス細工のような弱さ」―僕個人としては、そういった感覚を味わっていました。不思議なもので、そういったフィーリングを持って読むと不思議と“そうなる”もののようです。
「十三歳」。恋の何かもまだ曖昧なまま入ってゆく。そんな年頃。だからこそ記憶にも残りやすかったのでしょう。「金平糖」というセンスの良いアイテムを選んでいます。先ず女性らしさ、十三歳の持つ幼さ、初心さのイメージもあります。「どこか尖った」はあまり鋭いものは考える必要はないように思います。僕の解釈では、「硬さ、ぎこちなさ、不器用さ」のようなものを感じさせます。僕が特に好きなのは「眩しかった横顔は/誰だったのだろう」の連なんです。ここに見る匿名性。この感覚が抒情を、詩の全体像を広げている気がします。奥深くに沈みながらも、記憶の中を静かに、わずかに流れていくのでしょう。 また書いてみてください。
2 三津山破依さん 「りばいばる」 6/12
これは、あくまで仮説ですが、初連。 たとえば、この「映画~リチャード・ギア」を映画「PRETTY WOMAN」とします。この作品は1990年のもの。冒頭「制服~」ラスト「卒業アルバム~」と来ると、高校生が浮かんで来ます(中学生ではこの映画まで至らない、喫茶店でコーヒー飲むには至らない)。そんな風に自分勝手に解釈すると、時代の気分、主人公(=作者?)自身の時の流れ等、垣間見えます。こういったことも詩の持つ醍醐味のひとつと考えられます。そして、この詩はそういった範疇の中にあって語られ、思い出の中で輝いていると言えます。そして技術的な話をすると、映画を持ち出したのは正解でしょう。異性との関わりの中で映画とか音楽とか車って、案外、記憶のよすがになるものです。「ああ、あれ観に行った、あれ聴いてた、あの時は〇〇に乗ってた」たとえば、そんなこと。3連以降の各連冒頭はどれも秀逸。喫茶店でのちょっとした気取り。若者らしいアクティブ。彼女の面影。記憶とそして今。終わり2行はやや方向を変えて、それがかえっておしゃれ。
なかなか具体的で良かったです。(ある程度、歳いった男性の) 万人が共感するでしょう。 佳作を。
3 じじいじじいさん 「やさい」 6/15
こども詩ではありますが、今回はストーリー的なものを導入していると言えます。そして今回は目の付けどころがいいと思います。
なぜならば、「好き嫌い、とりわけ野菜」は子どもにとって、人生初期に行き当たる極めてハードルの高い課題と思われるからです。
これは僕の実体験も入っています。この詩の女の子は小学校3年生くらいでしょうか?物事の理(ことわり)が、まだよくわかっていないようなので。「やさいもよろこぶ?」に、そんな事情を感じます。このおばあちゃんは、人と野菜の関係、その理を“前向きに”語ってくれています。それも子どもでもわかるように実にまじめに、噛んで含めるように上手く語っています。そこも読みどころ。大人なら普通に理解できることですが、そこが子どもの可愛さです。この女の子は素直に驚き、理解し、感動して決心します。
「おともだちになるときめた」「たいせつなことおそわった」―実に可愛く微笑ましい女の子です。
「わたしもニンジンにがてだけど、がんばって食べよっ、と!」 (僕も苦手でした! 笑)。 佳作です。
アフターアワーズ。
子供が嫌いな野菜調べました。1位 なす、2位 ピーマン、3位 ねぎ、だそうです。人参が入ってないのは意外でした。あと大根とか……。
逆に好きなのは、順に、トマト、きゅうり、ブロッコリーでした。ブロッコリーは大いに頷けるなあ―。あとはじゃがいも、さつまいも、とうもろこし、枝豆がお好みのようです。
評のおわりに。
地域差もあるでしょうが、今年は梅雨入りが遅いですねー。遅いと、(上記した)野菜にまず影響が出そうです。
相場高にならないといいですが。 では、また。