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スレッドNo.7337

空虚  相野零次

時間と空間が歪んでいる
そのなかを僕が泳いでいる
すでに生と死を乗り越えている
愛されたかった
もっと恋をしたかったはずなのに

君は薔薇の花束を持っていた
素手だったので腕が血まみれだったが
そんなことを気にしているようすはなかった

僕は宇宙の果てから名前を呼んだ
誰の名前かはわからない
きみの名前かもしれないし
君が飼っていた猫の名前かもしれない

空間は謎だった
いつからここにあるのか
いつからここにいるのか
全ては闇に騙されていた

僕たちは何を求めているのだろう
生きるとは何だろう
春の光はもう過ぎ去って
夏の猛暑の中だった
とろけているのはアイスクリーム
凍っているのは僕の心臓

何の感慨もなかったけど
君がそこにいたからキスをした
君は抵抗しなかった
無表情だった
 
精神だけが渦巻いていた
それは誰のものなのか?
いつからそこにいるのか?

全ては繰り返されていた
僕たちは同じ問いと答えを反芻していた

意味のない時間がすぎていた
どこからだろう
救急車のサイレンが聞こえる
誰かが殴られてケガをしていた

痛そうだと僕は思った
ここからは何も出来ない
そこへはいけないし
いっても僕は医者じゃない

空間は未知なる言語で満たされていた
解読することは出来なかった
僕は無になりたかった
伝えたいことは
なんにもない
ことを伝えたかった

僕は一粒の酸素
僕は一個の石ころ
君は僕の恋人

僕の名は宇宙

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