銀河の畔 ゆづは
駅前でもらった笹の葉の
影を夜風が揺らしている
五色の糸で
願いを結びます
年に一度のまたたきを待つ
あの織女のように
深い夜空から降り注ぐ静けさは
眠りゆく街を包み
灯りの消えた窓辺も
ささやかな暮らしも
満たしてゆく
待ちわびるだけの
一日に思えても
巡る季節のひとひらに
「変わらない」という
奇跡が宿っている
ここで年を重ね
やがてこの手を休め
独り 密やかに幕を引く
そのとき
ふと見上げれば
生きていた
あの暗く愛おしい地上が
天上だったと
気づくのでしょうか
もしも再び
この星へ降りるのなら
天の川が地平線に触れる
果てない砂漠の夜へ
誰も見たことのない
星の地図を
広げてみたい