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スレッドNo.7422

ラ」の音で

最後に君からメールが来たのは
いつだっただろう
差し出すのは私
話したがるのはいつも私
あの日、別れ際に私が
今度いつ会えるかわからないから
もしかしたら
もう会えないかもしれないから
と、言ったら
君は傷ついた顔で
貴方の住んでいる町を見てみたい
と、呟いた
駅のアナウンスが発車を告げる
オフ会のひとときも名残惜しさも
みんな「ラ」の音で終わる
Webサイトで君は誰かに話しかける
今日はこんな事がありました
今日はこんな事を考えました
すぐ傍にいるかのように私は君の言葉を読む
変だよね
友達でもないのに君を知っている
私は変だ
パソコンの電源を切ると君がいなくなる
メールの着信音も
パソコンの終了音も
さよならは「ラ」の音で終わる
それきり君からメールがこない
掲示板では丁寧に相手をしてくれるけど
あの言葉の意味は何?と
私も問い詰めたりしない
あれは多分言い逃れ
「ラ」の音を聞きたくなかった君の弱さ
ネットじゃなくて現実(リアル)で知り合いたかった
君が隣の家のお兄さんなら良かった
会いたい、でも
また会える、でもない
はっきりしない約束を
信じないようにしながら信じている
変だよね
友達でもないのに君に会いたがる
私は変だ
変な気持ちを詩に変えて
パソコンの中に閉じ込める
誰にも見つからないように
私にも見つからないように
現実にしなければ安全
きっと君もそう思っている
君が隣の家のお兄さんなら良かった
例えばその辺の野良猫でも良かった

「おはよう」の挨拶もいらない
時々姿を見られたらそれでいい
気休めの言葉なんか欲しくない
けれど
心を伝えるのに一番大切なのは言葉だ、と
最初に教えてくれたのは君
每日
君のサイトへ
君の言葉に会いに行く
変な気持ちが少し落ち着く
電源を切ると君がいなくなる
気休めのパソコンも
微かな想いも
みんなさよならは「ラ」の音で終わる

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