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スレッドNo.7446

 ◎7月 7日(火)~ 7月 9日(木)ご投稿分、評と感想です。  青島江里

 ◎7月 7日(火)~ 7月 9日(木)ご投稿分、評と感想です。  


☆銀河の畔  ゆづは さん

七夕のシーズンにぴったりの作品ですね。
全体的にとても静かな時の流れを感じさせてくれます。その流れは星の流れてゆく風景も同時に感じさせてくれます。

「駅前」という言葉を筆頭に用いて、庶民の生活の動きを目の前に浮かばせるところを起点に、「五色の糸」で願い結ぶ、「織姫」と、徐々に幻想的な天空の世界へと詩の世界をスライドさせてゆく言葉使いが絶妙です。視覚的にも読み手に美しい世界を広げてくれます。

何気なく見えて、ひと工夫するだけで読み手が受け取ることのできる感覚が違ってくると思わせる、丁寧で繊細な言葉のセレクトやレトリックが印象深いです。例えば、「眠る街」とはせずに「眠りゆく街」としたところは、より細やかな時の静かな流れを感じさせてくれ、「笹の葉の影が揺れている」とせずに「夜風が揺らしている」とした表現は、影を映す星明りや月を強調させ、顔を上げずとも、晴れた夜空を彷彿させてくれます。

待ちわびるだけの
一日に思えても
巡る季節のひとひらに
「変わらない」という
奇跡が宿っている

この作品で一番印象深かった連です。季節の風景を見つめ、時の流れを感じ、「変わらない」ということを「奇跡が宿っている」とする表現は、宇宙という広い未知の世界を通じて沸き起こったような感性に溢れていて、とても心豊かな表現だと感じました。

ラストの方では「天の川が地平線に触れる/果てない砂漠の夜へ」という表現で天界から地上にスライドさせていますが、このスライドの方法も「地平線」という、目で見えても触れられない地点を用いていて、大変繊細な繋がりを感じさせてくれました。そして、空想の中の視点の着地点は、砂漠。満天の天の川の星の流れから、一気に、建物も人も何も存在しない砂漠という世界に着地させ、何もない世界から誰も見たことない星の地図を広げるとしたところは、未来という広大な未知の時間の広がりを感じさせてくれ、この何もないという180度違う世界が、大きな余韻をもたらせてくれました。とてもよくまとまっていて、こまやかな独自の表現も印象深い、神秘的な作品でした。秀作を。


☆白黒つける  三津山破依 さん

ユニークな詩のスタイルですね。「白黒つける」を色彩の面からと、勝ち負けの2パターンの視点を分け、一つの作品としてまとめる・・・・・・文庫本のショートショート特集を読んでいるような楽しさがありました。

「一、 ハーフあんどハーフ」については、カフェオレについての原料にあたるそれぞれが、コントのように会話して突っ込んでいたと思えば、最後に会話の外野から「ラテかよ」とツッコミが入って終わらせてしまうところが予想外で笑ってしまいました。結局のところ、ビターもある、簡単なものではないと、白黒をつけることってなかなか難しいが終点になっています。パンダのことが入る以降から、急に詩の雰囲気が変わっています。面白く来たので、コミカルな言い回しにしたり、「それはそれで/パンダは白と黒で成立する。/ただそれだけで。」の部分をラストに持ってきて、「それはそうと/パンダは白と黒/それだけで成立する。/どうしてなんでしょうね」みたいな問いかけで終わるのも面白いかもしれないですね。

「二、 水平線」については、海でゆっくり過ごす夏の世界が浮かんできました。一連目なのですが、個人的には二連目に繋がりにくかったです。再読して、入道雲がゲンコツのように浮かんで主人公の方と勝負を迫ってきているのかなというように思いました。もしも、そういう意味でしたら、一連目の冒頭で「握りこぶしをふりかざす入道雲」など、なにかひとつ、雲がグーの形をしているとわかるようなひとことをいれれば、すんなり入ってくると感じました。もうひとつ、「あの雨がやってくるまでに」の「あの雨」についてですが、さらっと読み流してしまうと、灼熱の晴れた夏空にいる入道雲という、晴れのイメージが強くなると思うので、「しだいに暗くなってくる空」や「雨を待つてのひら」など、雨を予兆させる言葉をどこかに追加すれば、より分かりやすいものになると思いました。

空とじゃんけんをしているという表現がとてもダイナミックで、ユーモラスでした。入道雲がグーでパラソルがパー。海で見かける何気ない光景をこのようなユーモアあふれる世界に表現できる感性は、とても素敵だなと思いました。勝ち負けの白黒の表現の隙間に、さりげなく、まぜこぜ色のミックスジュースを隠し味にもってくるところも素敵でした。今回は佳作一歩手前を。


☆七夕の空に  星影 流 さん

はじめてさんですね。今回は感想のみとさせていただきますね。
こちらも七夕シーズンにぴったりの作品ですね。

二連目。とっても素敵です。作者さんの誠実であたたかな優しさが感じられました。三連目に入ると、「今見える星の光は昔の光」という天文学的な部分にも触れてきて、かなり引き込まれるものがありました。星空のロマンにひたることのできる連でした。ところで一連目の「願いを叶える予感」ですが、「予感」とするのでしたら「願いが叶う予感」の方がすっきりするような気がしました。

四連目では、過去の現在がひとつになりそうな表現が目を引きます。「祈り」という形の見えないもので繋げるということで、夜空の幻想的な世界により一層の深みを増すことができたと思いました。

五連目では過去と現在と未来が一つになる部分。過去の方々のことを思い、そして自らも、今という時を繋げてくれた方々のような祈りや、光になれたらいいというイマジネーションは、読み手の最後の最後に、静かな空の星々の瞬きを目の前に広げてくれました。とても純粋で幻想的な作品でした。

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毎日、とんでもない暑さ。一雨欲しいと思えば、とんでもないザザぶりの雨。いったいどうなっているのでしょう?ゲリラ豪雨。急な雨が降ると、足元が滑りやすいので、どうぞお気を付けください。夏は、朝顔や風鈴、夕涼みが似合う、おだやかな夏がいいですね。

みなさま、今日も一日、おつかれさまでした。

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