MENU
2,211,124

スレッドNo.7490

名前のない詩(うた)  人と庸

どこかへ行こう
グーグルマップで検索
名前のある場所から
名前のある場所へ
名前のある人を訪ねて
自分の名前を告げる

もしも名前がなかったら?
そこへ行けない?
その人に会えない?
自分に名前がなかったら
会いに行った人の前で
なんと言えばいい?

(日々湧き立つ想いにも名前がなければ)
(詩(うた)は生まれ得ないのか)

この国には
名前のない場所もある
名前がなくてもそこへ行ける
あなたとわたしに名前がなくても
会えばたがいに
向かい合う

詩人という名前が
あってもなくても
人は名前のない想いも詩(うた)に詠む
 誰かが連ねた文字の余白に
 人と人との間のわずかなズレに
 際限なく飛び込んでくる
 外界からの情報に
あらゆる事物から贈られる
それとわからないほどのかすかな揺らぎ
その揺らぎが起こるたび
暗がりにいる言葉の種子が
パキリと小さな音を立てる

 ※

ここは名前のない場所
名前のない場所なのに
木も草も生えている
電柱だって建っている
そしてそれらには名前がある
ここに立っているわたしにも名前があるのに
名前のある場所はすぐ近くにあるのに
確かな数字をふられていないというだけで
揺らいでいるのは
この地だろうか わたしだろうか

思いあぐねて近くの家を訪ねるが
表札がない

出迎えたのは犬なので
名乗れない

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top