紫水晶の瞳 ゆづは
あの子が大事にしていたお人形
私はまだ捨てられずにいる
黒い服を着せると
なんだか機嫌良さそう
冷たいプラスチックの
背中の紐を
カチリと引くと
目を閉じて
決められた色に変わる
切り揃えられた前髪と
睫毛の翳りが
少しあの子に似ていて
夜になると
人形はドールハウスの窓辺にあり
紫の瞳は
月だけを映している
ねえ、教えて
あの子は幸せだったのかな
その問いだけが
今も
部屋の片隅に
置かれたまま
あの子が大事にしていたお人形
私はまだ捨てられずにいる
黒い服を着せると
なんだか機嫌良さそう
冷たいプラスチックの
背中の紐を
カチリと引くと
目を閉じて
決められた色に変わる
切り揃えられた前髪と
睫毛の翳りが
少しあの子に似ていて
夜になると
人形はドールハウスの窓辺にあり
紫の瞳は
月だけを映している
ねえ、教えて
あの子は幸せだったのかな
その問いだけが
今も
部屋の片隅に
置かれたまま