バラッド 上原有栖
庭の縁側で
語らるるじいじの昔ばなし
人生百年
ぼくにとってはお伽ばなし
酸いも甘いもぜんぶ
顔の皺に刻まれとっとる
光の破片が夜空を揺らして
炎の竜巻が家を焼いた日
そりゃあもう
幼いじいじは怖かったと
今の子供は幸せだろうて
遠くを見る目は
少し寂しい色をしていた
かつての日々があったから
いまがあるのだろうか
今年も秒針が刻まれる
あの夏と同じ八月が過ぎてゆく
庭の縁側で
語らるるじいじの昔ばなし
人生百年
ぼくにとってはお伽ばなし
酸いも甘いもぜんぶ
顔の皺に刻まれとっとる
光の破片が夜空を揺らして
炎の竜巻が家を焼いた日
そりゃあもう
幼いじいじは怖かったと
今の子供は幸せだろうて
遠くを見る目は
少し寂しい色をしていた
かつての日々があったから
いまがあるのだろうか
今年も秒針が刻まれる
あの夏と同じ八月が過ぎてゆく