いつか May
遮光カーテンの隙間から漏れる光が
私を目覚めさせる
晴れでもない
雨でもない
鈍い銀色の朝
頭の上をパタパタ小さな足音が歩き廻ってる
いけない起きなきゃ
老いたあの子が漏らしてしまう
飛び込むダイニングキッチン
嫌いだこの部屋
ごちゃごちゃ狹い
あの子がいない
不意に姿を消してしまう老猫は
出窓のカーテンの向こうで眠っていた
私、左側が見えないんだよ
心配するじゃないか
キミのせいじゃないけど
横たわるゴツゴツの背中を撫でる
若い頃からの白いお髭
子猫が毛づくろいしてあげてる
キッド
まだ大丈夫だよね
大丈夫
赤ちゃんの頃から抱っこが嫌いで
肩によじ登って来たこと
ちょこんと肩に留まる写真が一枚
近ごろ私の指をペロペロ舐めるのは何故
以前はしなかったのに何故
ママ此処にいるよ
大丈夫だよ
大丈夫