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スレッドNo.7601

晴れた空が苦しいときは  人と庸

 晴れた空が苦しいときは
 イメージする
 未来から日々が 波のように引いてゆく
 すべて引いたあとに残るのが今日の自分
 満たすのではなく引き算することで
 ほんとうはしなくてもいいことがあるとわかる

 西が淡く輝くとき
 ひとは向かう
 今日の終わりへと 今日を背負いながら
 日々を引くどころか積み重ねていくしかない
 引き算よりも自身の長い影を引く姿が
 この時間にはよく似合う

 夏が地面を灼くとき
 虫たちは叫ぶ
 木々の上から滝のように
 叫びの先には無数の死が横たわる
 かれらはそこへ向かうのでも引かれるのでもない
 痛いほどの能動的な生が すぐ真下の未来に降りそそぐ

 種が滅びるとき
 そのものたちは語らない
 大地に横たわるその際(きわ)にも
 自分が何ものであるかを知るものはない
 引くことで次の種に繁栄と痛みを
 それと知らずにつなぎゆく

思考も感情も
電車に運ばれるように身を任せれば
どこに行き着くのだろう
自分や他者の「ほんとうのこと」が
切り取られた断面として景色とともに流れゆく
そしてその断面にも人は
窓をつくるのだ

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