目をまわす 三津山破依
一、くるくるくるくる
とりあえず、回してみる。
ドアノブを回せば世界が拡がる。
ルーレットを回して始めの一歩。
危ない橋は渡らずに、少しだけ回り道。
時計の針を逆さに回して、
思い出すのもいいかも知れない。
頭を回せば、何かが見つかる。
独楽を回してめでたい気分に。
ついでに傘も回しておこうか。
くるくるくるくる。
目を回す。
それでも
それでも、毎日は回り続ける。
二、日曜日の空
春に植え替えをしたドラセナの葉が
もう、窮屈そうにしている。
少し土をほじくり、湿り気を確かめる。
薄く白い空を窓辺から眺め、
昼食を作りたくないなと願う。
ワインを飲みながら。
今日の空は日曜日の色をしていて、
月曜日ほど、悪いヤツじゃない。
アルコールが身体に行き渡る。
土をつまんで、
大きな鉢を買わなきゃな、と。
しずかに目をまわす。