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スレッドNo.7684

感想と評 9/4~9/7 ご投稿分 三浦志郎

1 相野零次さん 「愛の詩集」 9/4

自らのペンネームとの相乗効果のようなタイトルですね。冒頭の挑発的な連がなかなか面白いです。2連「死んでも生き返って」も飛躍的な比喩があって読ませます。初連、2連とも凄く良いと思います。
「一度死んで、もう一度生き返ったら、~~しよう」。人はみんな、こんな風に思ったことがあるでしょう。これはそんな想い~想像を下敷きとして、個性的に書かれたものと推測しています。
そして3連。大変気高い志。大賛成。こうあるべきであります。いっぽう書法的側面を、評者のやや趣味領域で書かせてもらうと、前2連とのタッチの微妙な違いです。もし、それらに合わせるのだとするならば、”大意を充分担保“しながら”気持ち“抽象や飛躍的に振ってもいいかな?と思ったしだいです。佳作半歩前を。ところで相野さんは此処も長く、いろいろな趣向、いろいろな記述で書かれています。そのレンジの広さを思います。


2 じじいじじいさん 「もう と まだ」 9/5

なるほど、大人でもこういった気づきは日常に追われて、なかなかないものです。良いところを狙って来ていると思う。しかも子どもが思い、書きそうな雰囲気を上手く伝えていますね。3連はリズム感が素晴らしい、何度読んでも気持ちいい。「わからないあついひばかりでまようから」ですが、
「わからない」が直接「あついひ」に係るなら別ですが、そうでなければー、

わからない
あついひばかりでまようから

―のほうが通りがいいでしょうね。最後は子どもらしい感想です。でも9月になったら、きっぱり秋になってもいいかもしれない。
佳作半歩前を。タイトルは付け方が面白いです。他にも、こういう事ってありそう。


3 小林大鬼さん 「祖父のこと」 9/6

宮沢賢治の言葉の暖簾といった家の風景をそのまま章の区切れに使っている、なかなかイキな計らいです。(ここでは、話の都合上、「章」という呼び名で書かせて頂きます)
最初の章ですが、何故泣いたのか、何故祖父に叱られたのか、がよくわからず、今一歩話に乗り切れない気がしました。あとは順調に巡行していると思います。
海外青年協力隊の話は結果はともかくとして、その意志の強さ、固さは凄いものがありますし、満州引き揚げも当該世代、当該人々にとっては共通の歴史体験です。どちらも読むに充分値するものです。そして亡くなり家が残った。終わりの連はやや方向を変えながらも、昨今の千葉大雨被害に触れて印象深いです。読み終えて感じることは、祖父の行動、その来歴は宮沢の「雨ニモマケズ~」に沿うもののようです。そう考えると、この言葉は単に暖簾にあらず、単に章毎のブレスにあらず、祖父の生き方の代名詞のような役割を果たしているようにも思えてくるのでした。祖父への追悼に佳作を。


評のおわりに。

じじいじじいさんの詩のように「もう と まだ」が交錯するような9月です。
このところ、雨が多かったり、妙に寒い日があったりする(関東レベル)。
月日の流れ方も「もう」だったり「まだ」だったりする。こちらは気の持ちようですね。
ですが「もう」の気はしますね。 では、また。

編集・削除(編集済: 2026年09月12日 17:36)

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