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スレッドNo.7746

評、9/11~9/14、ご投稿分  島 秀生

●相野零次さん「死集」

死にたくて詩を書いていて、書けなくなったところで詩集の出来上がりという、その詩集の出来上がり基準が意外でした。「死集」だから、死にかけたところ、あるいは死んだところで出来上がりってことなのかな???
逆にいうと、この人、ほっとくと、生きてるうち延々と詩を書き続けるってことなのか。そこがまた意外なんだが・・・。

それなりに展開はあるなあー
まあ、昭和初期は、死んでから評価が高まった詩人がたしかにいるんだが、
終行は、この世ではなく、地獄で評価が高まっているらしい。

それと、クーラー効き過ぎで、足先が凍ってくるは、フツウなんだけど、クーラー効き過ぎで「足の指先が腐ってくる」としたところも、ちょっとおもしろかった。

まあ、自虐的なブラックユーモアの詩ということで受け取っておきましょう。
秀作を。


●長谷川ひかりさん「盲ていない友人」

なるほど。三度ほど読むと、全容が見えてきますね。(1回では難しい)
非日常風に書かれてますけど、よく読むと案外と日常風です。いや、それでいいんです。
言葉の扱いに独特の感性があっておもしろいです。それはセンテンス単位で、もっというと文体としてすでにおもしろいので、全体のストーリーまで、あまりバラつかせない方がいいです。

ストーリーの方は、起承転結、とまで言いませんけど、それなりに話の辻褄をもって書いていいと思います。文体でおもしろい人なので、ストーリーまで特殊にしなくていいというか。
逆な言い方すると、文体ですでに個性があるので、ストーリーまで特殊にして、両方で特殊にすると、取り付く島がなくなってしまいます。
ストーリーはそれなりに概ねで話が合うようにしておいた方がいいです。そこの部分で安定というか、基本軸を使っておいたほうがいいように思いました。

パーツでは、

 背後で犬がわらった

から始まる、後半の、犬の登場場面は、全部おもしろいと思いました。これがたぶん「盲いていない友人」なのでしょう。
さらに進むと「犬」だと思っていたものが、別の人間にもすり替わったりしていきます。ちょっと謎なのですが、そばにいるものは、基本「犬」だと思ってるわけですが、時々、犬でないものも現れる、といった感覚で書いているのかもしれません。

おもしろい書き手なので、期待しております。
私は、長谷川さんは初回なので、今回は感想のみとなります。


●ス喜一さん「一途」

1~2連の細やかな部分の観察があるところはいいと思いました。
ただ、それらは「何一つ変わってないね」で、長いつきあい、あるいは古いつきあいのある人のセリフで相違ないものです。そしてそれは「今までありがとう」で、別れたのでしょう。

つまり、1~4連までは、「別れてゆく男」を主語として書いています。
でも5連以降は主語が違いますよね? 5連以降は、「新しい男」が主語となって書いている。

実はこの間に、シーンの切り替わりがあるはずなんです。次元の切り替わりと言ってもいいかもしれない。
ところがそれを示さずに、同じ一人称でもって、違う人物に途中からなってしまっている。
つまり同次元のままで、同じ一人称を使い、途中で人物が入れ替わってる。というおかしな現象になっています。
はっきり言いますが、これはよくないです。読者を混乱させる大きな原因となります。

同次元で書くならば、例えば「新しい男」の方を一人称で書き、「以前の男」の方を三人称で書くか、あるいは客体として書く。
どちらも一人称で書きたいのであれば、途中のシーンの切り替わりを敢えて入れる。敢えて入れることで、ここから一人称で指す者が変わりますよ、の合図になるのです。これは、はしょってはいけない。
どちらかをしないといけないです。

この詩はまだ短いから、これでもなんとかわかるんじゃない? みたいに思うかもしれないけど、これを放置すると、詩が長くなった場合に、いよいよもって読者がわけわからなくなります。
留意すべき点なので、そこは一考して下さい。
ス喜一さんは私は初回なので、今回は感想のみになります。


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予定していた作業が、たまたま早く終わり、たまたま空いた時間で、ちょうど飛び込める映画はないかと探したら、二択の中に「ルックバック」があったので観てきました。終盤の、映像とサウンドで綴られる抒情性が圧巻でした。あれは言葉には変換できないと舌を巻きました。海外で評判がいいのも、わかった気がした(日本での評判は知りませんが)。
久々にもう1回観たいと思う映画に出会った気がしました。抒情性とは、ストーリーの奇抜さじゃないというのを、あらためて思い知らされた気がしました。やっぱり是枝裕和監督、凄い!!

編集・削除(編集済: 2026年09月27日 16:36)

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