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スレッドNo.7758

遠い雨の和音  ゆづは

そのひとしずくは
あらかじめ
用意されていたかのように
張りつめた弦の上を
すべり落ちていった

指先が
わずかに震えを掬う
それは
拒絶ではなく
深い涸れ谷が
はじめて水の音を
聴くときのような
ためらいに似て

言の葉がこぼれる刹那
互いの気配は
湿った古い楽譜の匂いに紛れゆく

重ねあわせた
輪郭のなかで
どちらの境界が
先に溶けだしたのか
確かめる術もない

ひそやかに
夜の底で息づく
ひとつの確信

雨はいつしか音楽となり
名前のない部屋を
濡らし続ける

編集・削除(編集済: 2026年10月15日 01:38)

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