追憶 虹乃 衣里絵
彼方此方に散らばって
拾い集める事が出来ない
数々の夢達 青臭い夢達
ひとひら 摘み上げたとて
それは それは儚く
綿菓子のように
消えてしまいそうで
諦めた目標
届かなかった想い
その全てが散らばって
でも 掃き集めるには忍びなく
虚ろに眺めるのみ
叶わなかった夢を
葬り去る事も出来ずに
只 散乱するに任せ
不思議な距離感で眺める
時間の経過の非情さと
徒に老いてゆくだけの自分
それらが 綯交ぜになって
季節は 何度も過ぎゆく
まるで 膨大な履歴書の如く
人生経験を重ねたけれど
無駄が多い生き方だった
悔やむには遠過ぎる
然し 安らぐには早過ぎる