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スレッドNo.7769

幸せの扉  光山登

秋晴れの穏やかな日の夕暮れどき、僕は心地良い水の流れの上にふんわりと浮かんでいた。

みんな、幸せの扉は狭いと思っている。

だから幸せになれないみたいだ。

きっと幸せの扉はどこにでもある。

さらさらと流れる水の音は、いつも僕を絶頂に連れて行ってくれる。
流れにぷかぷかと身を任せていたら、僕はいつの間にか遠くに来ていたようだ。

他の人は誰もいない。
幸せの扉は狭いと思い込んでいる人たちを、陸に置いてきた。

僕たちは歩いていく必要なんかなかったのに。
みんな、歩き過ぎて、幸せから遠ざかっている。

水の周りで鈴虫がきれいな音で鳴いている。
他の虫たちも合唱に混じって、ひとつの大きなシンフォニーになった。
その調べに耳を傾けていたら、僕はいつしかうとうとと眠ってしまった。

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