面の中身は吉か凶か 月森うさこ
鴉の不吉な鳴き声と
祭り囃子の吉兆が交わるとき
妖達が集まり宴を始める
お面を被れば ほぼ人間
狐の面を被った人間の子
焼きとうもろこしを抱えて
半泣きで彷徨い辿り着いた
遊ぼう〜(人間)遊ぼう〜(人間)
食べよう(子の妖)たべよう(子の妖)
石の上で分け合う焼きとうもろこし
踊るぞ〜(人間)踊るぞ〜(人間)
カランロコン カンカンコロリ
下駄の音色が響き 手を取り合う
あやかしの子と人間の子は 笑い合う
さあさあ、ちこをよれ(人間)
良う出来た狐のお面よ
お前達 あたしらと会ったことは
吉兆なり吉兆なりトントントン
お面のおでこに虹石を打ち込む
さあ(人間)鴉の不吉がばら撒かれる前に
あの小川に沿って面をかぶって
思いっきり走るのじゃ(人間)
またあえるさ お前達の澄んだ心が
ここへまた導いてくれようぞ(人間)