軋む ゆづは
椅子の軋む音
それは
私の背骨だったかも知れない
動くたびに
その音は
身体のどこかから鳴った
暗がりの向こう
冷たく光るシンクが
体温を奪う
息をひそめながら
もう一度だけ
身体を反転させてみる
乾いた音が
部屋の四隅へと吸い込まれた
私の輪郭は
木目に溶けてゆく
次に鳴る音は
この椅子の最後の呼吸だろうか
それとも私の声だろうか
やがて
影は床へと沈んでいった
何も聞こえず 何も痛まない
ブラインドの隙間から
月光が零れていた
ただ 椅子だけが
そこに残されて
椅子の軋む音
それは
私の背骨だったかも知れない
動くたびに
その音は
身体のどこかから鳴った
暗がりの向こう
冷たく光るシンクが
体温を奪う
息をひそめながら
もう一度だけ
身体を反転させてみる
乾いた音が
部屋の四隅へと吸い込まれた
私の輪郭は
木目に溶けてゆく
次に鳴る音は
この椅子の最後の呼吸だろうか
それとも私の声だろうか
やがて
影は床へと沈んでいった
何も聞こえず 何も痛まない
ブラインドの隙間から
月光が零れていた
ただ 椅子だけが
そこに残されて