肩の窪み 蔵
歩み去るあの方の姿が
夜の木々の影に溶けてゆく
土の小路をゆくその足音がだんだん遠くなり
耳に届かなくなるまで聴覚を尖らせていた私は
溜めていた息を静かに吐いた
その夜の月は冷たく冴えた闇を鋭く照らし
歩み去るあの方の肩の窪みに薄く積もり
それはそれは 秘密の魔法のように
私の心にのみひっそりと
残り続けるのです
歩み去るあの方の姿が
夜の木々の影に溶けてゆく
土の小路をゆくその足音がだんだん遠くなり
耳に届かなくなるまで聴覚を尖らせていた私は
溜めていた息を静かに吐いた
その夜の月は冷たく冴えた闇を鋭く照らし
歩み去るあの方の肩の窪みに薄く積もり
それはそれは 秘密の魔法のように
私の心にのみひっそりと
残り続けるのです