貫入 TICO
収縮率がちがったから
わたしたちはうつくしい
そう言って
陽の光に照らされて
乱反射する
遠いね
なかなかぴったりとはいかない
触れそうなのに
水が入り込む
どちらか
あるいはどちらもが
堪えている
浮かび上がる氷裂
光を屈折させて
きみもわたしも
無自覚に点在する
この街にも
あのひとの隣にも
ひとつの完成形に
水を注いで
覗き込めば
もう堪えなくていい
すでに冷えて固まっているから
時間がたてば
染め上げながら
可視化され
わたしたちはきっと
愛でられる
音をたてて
どこまでもラナンキュラスがひらく
ちいさな破片に
陽の光があたり
わたしたちはうつくしい