空のお仕事 相野零次
空はあんなに綺麗に見えるけど
どしゃ降りの雨のなかに映る
端の方にはきっとゴミが溜まってる
まずは空を掃除しなきゃならない
雨があがったら虹の橋を渡って
まずは端の方から
誰かの悲しみを箒で掃き出して
希望に変えていく
精一杯の慈しみを込めて
ただ掃いてるだけじゃいけない
そこが肝心なところ
嵐にだって立ち向かわなくちゃならない
嵐のなかを渦巻く怒りを抑えなくちゃならない
嵐の目に辿り着いたらホッと一息
まだまだこれからだから
雲をトランポリンにして軽快に跳ねる
台風が傷つけていった空に傷薬を塗って
パレットから美しい夕焼け色を塗り重ねて
まだまだあるよ
透き通った青空から太陽の光を照らさなくちゃならない
ちゃんと希望の力を込めて
空の旅を続けていると辛いこともある
そんなときは地上の営みを眺めるんだ
喜怒哀楽のそれぞれのドラマがあって
頑張ってるみんなを見て僕もまた頑張ろうって思える
今日もちゃんと頑張れた
夜の帷でみんなを優しく包もう
月の光を添えて
今夜は満月だから
月のウサギも祝福してくれる
そろそろみんなお休みの時間だね
夜通し働き続ける人だっている えらいね
さあ 今日の僕の最後の仕事
みんなに祝福のオーロラを贈ろう
みんなおやすみ
明日も頑張ろうね