秋についてのエトセトラ ロンタロー
ふと秋の詩を
書こうと思っていたのだけれど
大好きなキンモクセイの甘い匂いも
いつの間にやら消えてしまっていた
とはいっても
秋の風物詩はまだまだいっぱいある
秋の空はいわし雲 うろこ雲 ひつじ雲
秋の夜長に秋の長雨・・・
芸術の秋 スポーツの秋 食欲の秋 行楽の秋 読書の秋
秋茄子は嫁に食わすな!
と何でもありの秋だ
秋は四季の中でも一番短く終わってしまうような気がする
長居は無用といったスタンスで訪れては立ち去っていく
暑い夏と寒い冬の間のいっときの安らぎを与えてくれる
そんな儚くも涼しげで暖かさも併せ持つ秋が昔から好きだった
だけれど
いつからだろうか
秋がやって来る度に
何故だか分からないが
不安な気持ちが強くなり
不穏な雰囲気に包まれて
不吉なことばかりが起こるんじゃないか
と少し怖気づいてしまう自分がいる
冒頭に書いたキンモクセイの甘い匂いの件
僕はおそらく
春に咲き誇る桜よりも
秋に花咲く金木犀のほうに
無常とやらを感じているのかもしれない
視覚よりも嗅覚のほうで
人の世の儚さを感じているのだろうか
気分も思考も上手くまとまらないが
今年の秋はまだ終わってはいない
何故かブルーグレーな日々なれども
オレンジに染まる季節を堪能しよう