二〇二二年スポーツの日 朝霧綾め
午前、叱られて
ちょっと拗ねた
お昼ご飯はスパゲッティ
醤油のクリームソースがかかっていて
おいしかったが
好みではなかった
午後、午前中叱られたからか
今度はずん、と落ち込んだ
元気になろうと
好きな曲をリピート再生していたら
ミュージックビデオの見過ぎで
目が疲れた
手帳には
せっかくの三連休に
やりたかったこと
「部屋の片づけ」
「お菓子作り」
「図書館で本を読む」
まだひとつもチェックがつけられていない
これ以上起きていても自己嫌悪に陥るだけだし
私はふて寝することに決めた
ご飯が炊ける前に
お風呂に入った
晩ご飯は白米と、缶詰のコンビーフが入ったコールスロー
栄養バランスはいいはずだ、と
ちゃちゃっと手早く食べた
布団に入ったのは午後七時五十分
こんなにはやく寝るのは何年ぶりだろう
疲れた目もなおってしまった
一日のおわりに限って、へんに頭がさえている
つまんないなあ、と窓から外を眺めた
向かいのマンションには
たくさんの明かり
きっとみんな
まだご飯を食べたり、お風呂に入ったりしているのだろう
この街で八時前に寝るのは
小さな子供を除けばきっと私だけだ
それなら
誰よりもはやく夢をみて
明日、誰よりもはやく陽の光を浴びられるかもしれない
ちょっと嬉しくなって
ごろんと寝返りを打った