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スレッドNo.816

評ですね。9月30日から10月3日ご投稿分



「青空」妻咲邦香さん
妻咲さん、お待たせしました。こちらはとても美しい青空が広がっています。
青空って季節の色をしているなと今朝思いました。
妻咲さんの描かれた青空はどんな色なんでしょう。
作品ですが、すごく男性的だなと思いました。
多様性の時代、今どき、男性とか女性とか分けて考えるのはちょっと良くないのですが、
つい感じてしまったんです。女性はその時は感傷的ですが、案外あっさりしていて
(私だけかな)そして案外冷たいんですよね。
別れた恋人の写真とかじゃんじゃん捨てちゃう。もう終わりと決めたら
振り向かないことが多いと思います。
男性はどちらかというと、長く思っていますよね。
そんなこと感じながら拝見しました。
とてもよく書けていて気持ちも伝わってきました。
ただ、もう少し起伏があってもよかったかもしれない。
全体的にひいてみたり広げてみたり(形として)しても
いいかもしれない、そんなふうに感じます。
というわけで佳作一歩手前です。

「おはじきの波」秋さやかさん
秋さん、こんにちは。もう晩秋のイギリスよりお届けしております。
すっごく素敵な作品ですね。タイトルも良いと思います。
読みながら、とても感動しました。私の中のおはじきの思い出が弾けるようでした。
そしてこれは是非是非もう少し推敲してください。
秋さんの代表作の一つになりそうだもの。
というわけで、厳しく佳作一歩手前です。
特に後半です。おはじきに波が閉じ込められている、ことが本当に素敵ですね。
細かいことをちょっと書いてみます。
例えば、空っぽのジャム瓶に、こぼしていく、を一つ一つ落としていく感じの
言葉(すみません、浮かんでこないの)に置き換えてみる、とか。
例えば、感情、という言葉。どちらかを例えば気持ちに置き換えてみる、とか。
最終連、失くさずにいられるだろうかを前に出して、倒置法にしてみる、とか。
少しづつ見直してみてください。このままでもとっても素敵だけど、
まだ素敵になると確信しております。

「なにかへと向かって」水野耕助さん
水野さん、こんにちは。お待たせしました。
この気持ちってすごく共感される方が多いんじゃないかと思います。
私も、この焦燥感というか、止まらない、止まれない気持ちって
わかります。(私でも、わかるっていうことはすごく大勢が共感すると思います)
それを踏まえて、あえて、佳作一歩手前です。
作品としては完成していて直すところはないと思いますが、
4連と5連の間くらいに、もう一つ連を作ってもいい気がします。
もう一歩踏み込んだ感情、事情、が入ったら、読者がもう一歩踏み込んだ感情を
持てるんじゃないかなと思いました。
ご一考くださいね。

「夕陽の弔い」荻座利守さん
荻座さん、こんにちは。少し夕陽には早い時間なのが残念な雨音です。
これはすごくいい詩ですね。
佳作です。
私は荻座さんの実力を常々尊敬しているため、佳作を差し上げることが
多々あると思うのですが、これは今までで1番好きです。
そう申し上げておきながら、一つだけ。
夕陽という言葉なのですが、落陽とか桑楡とか、何か違う言葉を含めて
使っていくと良いのかなと思いました。
この情景は本当に色々な気持ちを湧き立たせることができるものですが
淡々と静けさの中に描かれて、小鳥の屍の哀しみが伝わってくるようでした。
いつも思いますが、荻座さんの作品には押さえに押さえた美しさがあって
その点がとても情緒的であり、日本人的であって胸に沁みます。

「星の旅」山雀詩人さん
山雀さん、わあ、この作品、佳作です。
あ、こんにちは。お待たせしました。
これは本当にいい作品だなと思います。
良い点を書きます。直すところはありません。
①こういう考え事の旅って、日常にたくさんあるのですが、
案外書き上げるのが難しいんです。それが本当にうまくまとめられていく。
これはなかなかできないと思います。
②出だしから最後まで展開がとてもいいし、リズムもすごくいいです
③実は私もこういう考え事をよくします。日曜日の朝、あれ?今日何曜日?
え?月曜日じゃないよね?日曜日でよかった〜〜みたいな。
そのため、ものすごく惹き込まれたんですよ。
多分、偉い王様が考えたことじゃないと思いますが、それまたよかったです。
古代バビロニアらしいですね、ヒソヒソ。

「秋の予感 - 失ってしまった情熱のために」U.さん
U.さん、こんにちは。
長い夏の終わり、秋の兆し、それを妖精たちが
投げ捨てた歓喜で表している冒頭はとても良いですね。
そのまま1連はそれだけで一つの作品のようです。
2連も3連も4連もとても美しい表現が盛りだくさんで
それぞれが一つの作品のように見えます。
壮大な作品になっていると言えます。
その壮大さを支える骨組みが少し弱かったように思います。
これを支えるために、もっと大きな作品に広げていくか、
もしくは思い切って引き算をしていくか、どちらかだと思います。
また作品自体を2つに分けて連作にするのも一つの方法かな。
特に後半、引き算してもいいかなと感じました。
是非是非ご一考くださいね。

「赤い花」暗沢さん
暗沢さん、お待たせしました。こんにちは。
曼珠沙華の季節ですね。あの花の独特な姿は人の心に色々な赤い一滴を
落として広げていくんだなと思いながら拝見しました。
それがたくさんの異名を持つ由縁なのではないでしょうか。
生えてくる姿も、咲く姿も、あの花の形も、色も、全てに関する思いが
描かれている作品でとてもよく書けていると思いました。
最後の下りもまたよかったと思います。
次回も期待しておりますね。

「赤とんぼと未確認飛行物体」松宮定家さん
松宮さん、お待たせしました。赤とんぼの季節ですね。
おまけの佳作です。
とっても面白かったです。面白かったって簡単に書きましたが、
面白いと思わせるのって大変なことだと思います。
まず構成がとてもよかったです。リズミカルだったし、お話の筋もうまく通っています。
ただ、もう少し行が短くてもいいかなと思いました。
そこがおまけの理由です。
その物体、私もみたかったな。
そういうUFOがあっても全然いいと思いますし、本当にあるような気がします。

「名無しのバラッド」ナカムラユキさん
ナカムラさん、こんにちは。お待たせ致しました。
この作品はなんとも言えない味わいがありますね。素敵ですね。
特に、昼の部分が良かったと思います。私にとっては新鮮な喜びがありました。
タイトルの付け方も上手です。
最終連の!マークは外した方がいいですね。この二行は倒置法に置き換えてもいいかも。
この連だけが少しこの作品から違和感を感じましたので、ぜひご一考くださいね。
これからも楽しみにしております。良かったです。

「何らかの穴のようなもの」キャベツさん
キャベツさん、お待たせしました。
読後、ふと漏らした言葉がありました。
「あらまあ、これもまたいいわね」
今日は良い作品がとても多くて、どれもこれも佳作にしたくなる思いを
じっと堪えて冷静に拝見させていただいていますが、
こちらの作品には、佳作を差し上げたいと思います。
現代アートのような作品だと思います。
実はそういった現代アート的作品によくあることなのですが、
本当に恥ずかしながら、全然わからないことがあります。
こちらは全然わからなくない、すごく伝わってくる作品でした。
その点が特筆すべき点だったと思います。
この微妙な匙加減をぜひこれからも持っていて欲しいなとお伝えします。

「Glory to our destination」ふわり座さん
ふわり座さん、こんにちは。夕暮れの時間になってきました。
早速拝見しますね。
恋愛詩の王道をいくような愛情いっぱい詰まった作品ですね。
素直にまっすぐと書かれていて好感が持てました。
2つほど。
1つめ、タイトルですが。こちら直訳すると、私たちの目的地に栄光を、
みたいな感じになります。destinationですが、目的地、到着地点、となります。
そしてGloryですが、この言葉は少し大袈裟な単語かなと思いました。
もう少し自然な感じのタイトルにした方がいいかなと思います。
特にdestination だとその先が無くなっちゃうので考えてみてくださいね。
もう一つは、一行をもう少し短くして、。をなくしてみてください。
縦に長くなると思いますが、そうしたら、また少しイメージが変わりますね。
ふわり座さん、色々試行錯誤していくうちに自分の好きな形に
辿り着くと思いますのでやってみてくださいね。

「石鹸と湯気」朝霧綾めさん
朝霧さん、お待たせしました。
タイトルがいいですね。石鹸と湯気、なんか嬉しくなっちゃう。
そして作品もとっても良いと思います。佳作です。
お風呂の中でゆったりと流れていく時間が、今日を洗い流して、
鏡の中の自分を見つめている様子は力が抜けていて、
作品自体もとてもリラックスしたものになっています。
主人公の思考もすごく良いです。
直すところはないです。良い作品です。

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遅くなりまして候。
本当いつもすみません。
半日がかりで書き上げて、今、オーブンの中で
夕飯が出来上がりかけています。
書き終えたので、美味しくいただきますよ♪

今月も良い作品が多いですね。
みなさんの作品を拝見していると、私も色々なことを学びます。
みなさんも他の方の作品をぜひ読んでみてくださいね。

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