青島江里へ御批評の御礼 暗沢
御批評ありがとうございます。
そしてご指摘の点です。これは迂闊な点でした。全体として現実を超えた象徴を書く作品であるならばもっとはっきりとそのイメージを伝えるべきです。
明示するのを嫌わず、「昇降機(エレベーター)」と書くほうが親切でしょう。「密室の独り身の居る部屋が昇降機に感じる」と読み手に掴ませないと始まりから蹉跌してしまいます。
実は言いますと今回の作は「秋の詩」を指向してまして、カーテンは別に二級遮光でもいい。早朝はもうカーテンが全く抑えられる程度に陽が低くなってしまった。
目覚めてカーテンを引いて微かに明るい景観を見るまで今が何時頃か実感が湧きづらい。
気候の変動も相まってか、ふと「カーテンを開いた先は全く別の、誰も関知しない虚な場所なのでは」という想像が湧いた事が作品の種になりました。
これらの事も明示を目指すなら曖昧な表現は避けるべきですし、そもそもどう読むかは読み手の自由であります。
まだ目指す詩のスタイルに合わせた詩句の選び方に難がある、若しくは意識が甘いように思います。長くなりましたが御批評感謝致します。