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スレッドNo.1364

菊の香を漂はせ来る月の客

昨夜は「円錐」の同人で澤さんと一緒に箱根へ吟行句会の手配をしてくれた和久井幹雄さんと荻窪の屋根裏バル「鱗」で澤さんを偲ぶ会。なんといつも満席の店が前日敬老の日の休日だったのでお客が勘違いしたのか、誰も他に客が一人も来なくて、澤さんの芸術云たら賞(宇多喜代子さんが強く推奨したと和久井さんは言っていた)という俳人では初めての受賞の写真映像をスクリーンに映し出し、わたくしの作った澤好摩追悼CDを流して澤さんを偲んだ。

澤さんと俳句をしたのは唯一箱根に一泊二日したこの一度だけで、澤さんが座長で、俳句を詠んだことがない画家の聖さんとの四人旅で新宿を出る時から帰る時まで全員酒を飲み続けていた酔いどれ句会で、結果は澤さんの特選は猫髭で、俳句初めての聖さんも画家らしい目で箱根彫刻の森の美術館のピカソ作品などを詠んで和久井さんともども選を集めたが、密室俳句で推敲を繰り返して俳句を煮詰める澤さんは写生吟行句が苦手なのか一句だけで沈んだので、「表記は俺が纏めて発表する」と言ったまま結局「円錐」にも載らず不問に付されたので、和久井さんも自分で纏めて送ると言ったのに結局何も送ってこないし「円錐」にも載らなかったねえと回顧していた。よほどわたくしの句を特選に採ったのが癪に障ったらしい。(^^)

どこの吟行句会でも、猫髭は評論は凄いが俳句は蘊蓄垂れ流す御託俳句で下手だと言われ続けて二十年経ったが、下手だと言う自称俳句上手よりも句会での主宰の特選回数は少なからずなので、もとより他人と比べてどうこうという趣味はないから気にもしないし、俳句で身を立てると言っても純粋に俳句だけで食っていける俳人は絶滅危惧種よりも少なく副業で食っているかヒモをやってるかで村上龍の『13歳のハローワーク』にも俳句は絶対に職業として食えないから趣味に留める様にと唯一進路に選ばないよう選択肢から外された職業なので、俳句で身を立てようという気は最初からなかったから気にもしなかった。にも拘わらず澤さんは「円錐」の句会に来るかと言ったことはあるが来たら俳句よりも酒飲む口実にしそう、されそうで積極的ではなかったが、発表前の俳句をわたくしに見せてわたくしが褒めると猫髭に褒められるなら良しとしようみたいないきさつで、載せた俳句の冊子は必ず送ってくれていた。「円錐」も和久井さんに送ってもらっていると言うと俺が送ると澤さんが直接送ってくるようになった。「円錐」の会員名簿は澤さんが一人で管理しており、そこにわたくしの名前があるかどうかは今となってはわからないが、他の編集員に渡された名簿には載っていないのはわかっている。もっとも、11月の市谷での型通りの追悼会に出る気はない。生前澤さんは死んでから哀悼を尽くすとかいうのは俺は大嫌いだ、死んだら無になるだけだと言っていたからだ。

澤さんの俳句を詠んで陶然とするだけでわたくしは満足である。

My Lament for 澤好摩の中の一曲。Emmanuel • Chris Botti (feat. Lucia Micarelli) in Boston

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