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スレッドNo.155

月光や出しやばり虫がでておよよ

佳音さんの「よべの月」楽しみです。
撫子さん、「こてこて」懐かしい~。米男。さん出没しませんね(^_^)
懐かしついでに、猫髭さん、ごめんなさいですが「2013年のよべの月」貼り付けさせて下さい。佳音さん無許可m(_ _)m。
九月五日(旧暦:八月朔日)
八朔や風の温度の紙コップ
初月夜抱かれて眠る蛍草

九月六日(旧暦:八月二日)
初月や身ぬちに今も小さき海
かはたれの田の面のうねり月昇る

九月七日(旧暦:八月三日)
三日月の弧よりこぼるる夜の色
眉月や英字ばかりの茶封筒

九月八日(旧暦:八月四日)
孫の手で掻きまはす空四日月
虫の名を挙げつつ眠る星月夜

九月九日(旧暦:八月五日)
重陽や母の眼のささにごり
かなかなしぐれ代筆の問診票
夕月や甘味処の磨りガラス

九月十日(旧暦:八月六日)
宵月や十一階はまだ地表      古書肆より抜けられぬ足秋乾き
月の舟消えしあたりの駅舎の灯   うそ寒や車のみこむビルディング

九月十一日(旧暦:八月七日)
秋乾き栞つかはぬままをはる
偃月やしばし無音のヘッドホン

九月十二日(旧暦:八月八日)
盈月や大きな耳のティーカップ   月色の九月のアイスクリームかな
半月ノ種ハスイカト対ヤロカ

九月十三日(旧暦:八月九日)
半月や髪より落つる湯のかけら

九月十四日(旧暦:八月十日)
夕月や一寸戸を開け母覗く
ゆくりなく出づる晴れ間や十日月

九月十五日(旧暦:八月十一日)  台風到来
マンニィの嘆きの中の茸山
明日の空思ひ眠る子台風裡
極太の雨の束往く夜長かな

九月十六日(旧暦:八月十二日)
台風一過どの空も磨きたて
月渡るそろそろ眠き子らの上

九月十七日(旧暦:八月十三日)
うそ寒や月の匂ひの孕み猫
月光に次々濡るる瓦屋根

九月十八日(旧暦:八月十四日)
月代や遺跡に集く漢どち
待宵やてんでに頼む三杯目
迂回路の大き矢印小望月

九月十九日(旧暦:八月十五日)
まだ解かぬあねさまかぶり月のぼる
望月のまことに早き歩みかな
秋澄むやアルテミス早や天心に
月皓々ニ川の出会ふ邑の空
月を観る沈没船を見し魚と
明月やVoyager-1の航る空
草の葉の銀の輪郭月光裡

九月二十日(旧暦:八月十六日)
十六夜や夫の枕の夫の髪
虫時雨草に灯落とす厨

九月二十一日(旧暦:八月十七日)
立待やからくれなゐの何かの実
風船の埴輪の目鼻里まつり
十七夜水の祭祀の巫女の影
月白や美しきひたひの二胡奏者
母の子の祈りの灯り宵の秋
銀河に近し父さんの肩車

九月二十二日(旧暦:八月十八日)
藁塚に残るぬくもり十八夜
二冊目のおくすり手帳天蓋花
ちりとりに残る草の葉居待月

九月二十三日(旧暦:八月十九日)
ゴム印の真中のかすれ寝待月
臥待の夜の封筒に貼る宛名
万の月とどむる眼赤とんぼ

九月二十四日(旧暦:八月二十日)
更待や付箋だらけの時刻表
ゆるゆると髪梳く二人亥中月

九月二十五日(旧暦:八月二十一日)
珈琲挽く三七月の出づる頃
乳色の眠らぬ花弁虧月かな

九月二十六日(旧暦:八月二十二日)
宵闇や生徒二人のお稽古場
荷づくりを始むる兎降り月

九月二十七日(旧暦:八月二十三日)
共布の髪留め二十三夜月
瘡蓋の端の手触り真夜の月

九月二十八日(旧暦:八月二十四日)
熱の子の電話の吐息花薄荷
星月夜ぺろつと蓋を舐める癖

九月二十九日(旧暦:八月二十五日)
背の高き弟一家秋うらら
海苔巻の端つこ二十五夜の月

九月三十日(旧暦:八月二十六日)
騒がしき籠ぬちの鳥夜長し
残り月つつかへつつかへ書く手紙

十月一日(旧暦:八月二十七日)
有明やシリアルに挿す金の匙
息を継ぎ息を継ぎ飛ぶ秋の蝶

十月二日(旧暦:八月二十八日)
星月夜体操服の土埃
明の月より雨糸のさらりさらり

十月三日(旧暦:八月二十九日)
いつのまに止みし虫の音千草の音
餌台をのぞく雀ら残り月

十月四日(旧暦:八月晦日)
八月晦日秒針の無い時計
さはやかや朝日啄む鳥の嘴

旧暦の九月十三日、後の月
栗名月卓袱台に置く紙包み
十三夜盥を洗ふ母の肘
しろがねのソーラーパネル後の月

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