街中がミモザの花のフェニックス
アメリカのアリゾナ州の日本の本州がすっぽり入るほど大きいソノーラ砂漠の中に作られた州都で、砂漠の中にありながら米国有数の工業都市で、カルフォルニア州のシリコンバレーに対してシリコンデザートと呼ばれ、一年中暖かく気候が良いので観光都市としても有名で、1966年にグレン・キャンベルの歌「恋はフェニックス(By The Time I Get To Phoenix)」で大ヒットしたのでわたくしの世代なら覚えている人もいるだろう。ただし、これは「君が起きる時には僕はフェニックスに着いているだろう。ドアに僕の書置き「僕は出てゆく」を見て、君は信じないで笑ってすませるだろう。今までも同じようなことがあったから」と、おそらくカリフォルニアからフェニックスを抜けてニューメキシコも抜けてオクラホマに逃避行する女々しい歌でフェニックスは最初の通過点に過ぎないので「恋はフェニックス」は日本のレコード会社が付けた売らんかなの邦題である。わたくしはサンディエゴからフェニックスまで飛行機で行ったので、二時間弱だと思ったが、車ではかなりかかると思うので実に情けないロードソングだが、当時はヒッピーのうろうろ放浪が流行ったので大ヒットになったが、タイトルだけだとフェニックスというリゾート地で有閑マダムとよろめきましたという雰囲気だが、歌詞は情けない逃避行である。ただ、フランク・シナトラが歌うと実にぐっと来るトーチソングに聞こえるから不思議である。
Frank Sinatra - By The Time I Get To Phoenix
で、フェニックスの郊外の一角はミモザがどこの家にも道にも植えてあって中央分離帯がサボテンというのがフェニックスらしい。この件は『三畳の猫髭』の「猫髭贅言」の「 猫髭横書吟行April 5~10 2004」に書いてある。もう20年が経つのだ。
http://web575.art.coocan.jp/page060.html#%E8%B4%85%E8%A8%80
ああ おまえはなにをして来たのだと・・・・・・
吹き来る風が私に云う 中原中也「帰郷」
