ちりめんへ絵筆のびやか秋涼し
大蜘蛛柄のもんぺに初めて目を留めてくれたマダムが、蜘蛛の巣のようなものを羽織っていらっしゃったとは、傑作!
猫髭さんほどの仕事師はめったにいないでしょうから、日本一作務衣の似合う男といえます、ほんと♪
近所の、旧家を守っているお方、ぼつぼつ箪笥の整理をされています。50年前、皇居の前のホテルで催された、お兄さんの結婚式に着ていった着物を大切に取っていましたが、誰か着てくれるのならと手放すことに。由緒正しいちりめんなのですが、色柄が洋風。青紫に青緑、、、というより、プルシャンブルーにピーコックグリーンをぼかした表地にバーミリオンの八掛と言いたい。友禅染めではなく、洋花が油絵のタッチで手描きされています。我らがお茶人の17歳のお弟子さんが貰い受けることになったので、裄をいっぱいいっぱいに出しました。
箱に咲く朝顔銀座裏通 松尾隆信
