MENU
274,589

スレッドNo.2425

老いの日を日がな一日寝て過ごし

佳音さんの「よべの月」は毎年作句の勉強になるので楽しみに読んでいます。たとえば、

  研ぎ終へし出刃の刃渡り上り月 佳音
  切先に月を映して出刃を研ぐ 猫真似

という感じですが、怖いと言われて爺婆様には敬遠されてしまいます。とほほ。
灌木さんは元気かねえ。この暑さがこたえているだけならばいいのですが。

昨日は二ヶ月ぶりの「ににん」吟行日で「元町・中華街駅」からマリンタワーそばの「人形の家」と横浜中華街ローズホテル 1階ロビーの直径1m、約60kg、約300人分に相当する日本最大級の「中秋大月餅」見学を企画したが、猛暑で休んだ八月に比べて朝夕の風は涼しくなったとはいえ午刻は40℃近い猛暑で、サングラスをしていてもパナマ帽を透ける日差しはすさまじいものがあったが、助かったのは颱風が沖縄に近づいている影響か海軟風がいっときの涼となったこと。

参加者は最初は飛び入りのぴのこさんひとりだったが、息子が遊びに来るので途中帰宅のS子さんが二人目で「ににん」からはたったひとりかと意気消沈したが、前夜に哲学者のTさんがそんなに少ないならと参加してくれて男二人女二人の四人カルテットになったので一安心の吟行とあいなった。吟行に二時間推敲に二時間がわたくしのモットーなので、四人という少人数だし、七句以上上限なし、入選特選好きなだけという猫髭式自由吟行なので、こんな句会初めてと皆さん満喫していただいた。

1986年設立の「横浜人形の家」DOLL MUSEUMは、日本中世界中の民族衣装人形はじめ19世紀の海外のビスクドール(磁器でできた西洋人形。ドイツで始まりフランスで集大成されたアンティークドール)の名品や人間国宝平田郷陽の生人形(いきにんぎょう)を目玉として1万点が所蔵されていて2Fの日本全国郷土人形には誰しも故郷の想い出に郷愁を覚えるだろう。3Fのビスクドールは信じられない値が付いた名品もあり、Tさんは「人形の目玉の抽斗」があることを発見、みんなを呼んで「これは俳句に詠めるねえ」と言うので、「俳人は泥棒の始まり、と言ってうっかり口に出すとみんなに盗まれるよ」と忠告したが後の祭り。

  人形に目玉を入れる律の風 猫
  金秋のビスクドールの眼を替へる 猫
  アルルカンの瞳に秋のうれひあり 猫

*猫髭以外の句は、承諾を得ていないので割愛します。♪割愛という字は愛を割ると書くのね♪

ランチをとろうと海から戻った中華街の混雑はすさまじや。立ち食い行列のできる店はみな昔はなかった店ばかりで餃子や肉まんや小籠包の店と台湾の店が増えている。わたくしは五十年「海南飯店」一筋で、宣伝を店も常連もしないからここはいつでも座れるので、二次会の句会でも使う。わたくしとTさんは葱そば・半炒飯セット、ぴのこさんとSさんは海老ちりセットで、どちらもサラダ、ザーサイ、春巻、焼売、海老餃子(ハカウ)が付いて税込み980円という安さ。猫髭吟行頭取は鷹揚なので生ビールを頼み、勿の論で全員賛同。いや、猛暑の中を汗を拭きながら歩いてきたのでビールのうまいのなんの。Sさんも余りの美味しさに息子そっちのけで二次会も参加と、女心と秋の空で、二次会を二階四名で予約して、大月餅を見学へ。

ローズホテル横浜名物「中秋大月餅」は写真のように実に馬鹿げた大きさで直径1m、約60kg、九月十七日の仲秋の名月十五夜まで飾られ、そのまま切られて販売される。おいしいランチを満喫したので月餅はげっぷ。(*^▽^*)ゞ

  大月餅月の都を食ひ歩く 猫
  仲秋へ月太りゆく小籠包 猫

推敲と清記とひとやすみのため、山下公園そばの喫茶店「香蘭」で一服。ここは喫煙可なので春節の時でもがらがらなのだが、珍しくわたくしたちを入れて満席だった。いつも熱い烏龍茶を頼むが、推敲で長居するので、みんなが飲んだアイスコーヒーをお替りで頼む。ぴのこさんがブラックがおいしいと言ってくれたのだが、確かにブラックの苦みが強くてこくがあり、アイスコーヒーは香りがないので飲んだことがなかったが、これはおいしかった。推敲もいつもは五句から七句だったのがいくつ詠んでもいいというので十句以上にチャレンジしてSさんは十二句出来たと喜んでいた。わたくしは十四句出した。

四時半に「海南飯店」に戻り二階で紹興酒を飲みながら句会。酒のつまみは、胡瓜を塩揉みして包丁の腹で押しつぶして食べやすい大きさに切り、ジッパー袋に入れて、ニンニク、ショウガを摺り下ろして胡麻油で和えて揉んだのを冷蔵庫で30分寝かせればOKの「涼伴黄瓜(リャンバンホァングア)」で、わたくしは夏になるとビールのつまみによく作る。トマトの卵炒め「西紅柿炒鶏蛋(シーホンシーチャオジーダン)」と並んで中国人の二大おふくろの味と呼ばれる定番だが、家庭料理なので店で出ることは滅多になく、常連におつまみで出て来るものだ。どうも皆さん初めて食べたらしくおいしいを連発。紹興酒は飲んだことがないから強いのは駄目と遠慮していたSさんも、五時からは「骨付きばら肉の黒豆煮込み」、田鶏(デンチー。蛙)の苦瓜炒めなどの肉料理との紹興酒の相性の良さにボトル一本空きました。締めは新鮮な魚に白髪葱や生姜の千切を散らした蒸し料理「清蒸鮮魚(チンジョンシェンユイ)」で、ハタの小ぶりなのを昼に予約しておいたもの。これが御飯に乗せて食うとうまいのよねえ。

 食べないと言うて食ひをり龍田姫(ぴのこ)猫
 呑めないと言うてぐびぐび龍田姫(S子)  猫

当初はこんなに参加者が少なく多い時でも歩きたがらず冷暖房の効いた部屋から一歩も出ずにわたくしひとりが歩き回る吟行はやめようと思っていたが、SさんもTさんも神社仏閣ばかりの吟行は辛気臭くて苦手だと言っていたのが、わたくしの吟行は奇想天外の面白さでランチも二次会も自由に忌憚ない意見が飛び交ってしかも料理がおいしいのでやめないでほしいと懇願してくれたので、もう少し続けようかと思い直した一日となった。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年09月16日 08:05)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top