菓子箱の中は色糸秋うらら
和裁の集まりの日。呉服屋さんから自立したいという方が見える。催眠商法にかかって、ずいぶん高い紋紗のコートを誂えてしまった。それなのに、まったく出番がないので、羽織に仕立て直してほしいとのこと。正直で可愛い方なので、お月見饅頭があるから、お薄を点ててあげるわと用意を始めると、あらら茶筅を家に忘れてきたことに気づく。この歳になると慌てないこと甚だしい。割り箸を四膳ささっと割って、涼しい顔でしゃかしゃか、、、。細やかな泡はたたないが、味に問題なしであった(笑)。
栗飯やいささか金のあるは佳し 金尾梅の門
