青年に弓道着縫ふ星月夜
和裁の集まりの日。弓道を初めて数年、実力がついてきたという若い夫婦が、試合着の下に着る長襦袢を作ってほしいと見える。丸太棒のような、巾120㎝の原反を担いで見えたので圧倒される。10人分ほども作れる分量だけれど、ネットで安く買えたらしい。
お吟たちは、着物の反物の巾37㎝ほどに慣れているので、巾120㎝は、長すぎて扱いにくい。俳句の17文字が心地よい長さで、短歌の三十一文字が長すぎて付いてゆけないのと同じだ。違うか(笑)。
後回しにすると益々面倒になるので、金蠅と協力して、休んで留守の銀蠅の机を使ってなんとか裁断した。その金蠅、頼まれて涼しそうなブラウスを仕上げていた。男物の白絣は、なんとも爽やかな素材。
白絣合槌を打ち聞いてゐず 中村苑子
