和服美女ゆく菊月のランウェイ
お母さんにもらった訪問着を一回り大きく縫い直してほしいと見えるお客さんあり。秋の京都の着物ショーでランウェイを歩かれると言う。お母さんの訪問着といっても、乱菊の刺繍が優美にほどこされている。指に残っている青いマニキュアは、夏の着物ショーで着たうすものに色を合わせたそう。それならと、お吟も合わせて青いガラスの夏茶碗でお薄をお出しすると、「これ、オーガニックの抹茶ですか?」と一口飲んだだけで見事に当てられる。
食品添加物をなるべく避けたいお吟は、抹茶も緑茶もほうじ茶も、宇治茶の産地の小さな農園で、農薬・化学肥料・除草剤不使用のお茶を手間暇かけて作っている夫婦から買っている。「よくわかりましたね?」とお尋ねすると、「我が家も農薬などが嫌いで、合鴨農法でお米を作っています」とのお返事。とある文化財周辺の景観を守るために田んぼを買い、合鴨農法を始めて5年だそう。3年は残留農薬があるので「自然農法」を歌えなかったが、去年からは、自然農法のお米で収入につながり出したとか。
ランウェイと合鴨農法のギャップに、お吟大うけ。この時代に着物を着ようというお方々は、実に面白い話を持って来られる(笑)。
鷺白く置き残したる刈田かな 鷹羽狩行
