十一月のきざはし上り冬に入る
>俳句は呼吸と一緒
凄いですねえ。わたくしはそこまではまだ。好奇心の向きが上下左右東西南北古今東西四方八方に伸びているので森羅万象を極めるまでは五感が活動しまくり夢と現の際も取り去ってしまうから動きが老人なのでじっとしてるように見えてもオケラのようにちょろちょろしていておかげでときめきか動悸かすらわからなくなっているようで多分心臓の回数は一生涯に打つ回数は決まっているので心臓麻痺でくたばるのは間違いないが、さてそのとき呼吸は何をしているときに終わるのかというと、何もしていないでぼーっとしているときにぼーっと死んでいたという終りが望ましい。ボードレールは「蛆虫よ、我に問え。なおも悩みのあるやなしや」と唄ったが、十代の頃から悩みが無いのがわたくしの悩みだったので悩むぐらいならもっと楽しいことをやろうと、多分なんかおいしいものをとりあえず食おうとするに違いないから冷蔵庫を開けて黒ソイを塩焼にしようかヘダイの刺身にしようか悩んで、あ、おれにも悩みがあったと喜んだ途端にポックリ死。(*^▽^*)ゞ。
「築二百年のお屋敷へジャズを歌いに行くという。ジャズシンガー」。ハロウィンの魔女の衣装かという出で立ちですが、いいですねえ。ジャズ歌手のプロモーションは何人かしましたが、やはり声が特異な声をしている天性の持主であることと選曲、どういう歌をどのように歌うかが重要で、容姿がよければそれにこしたことはないですが、何よりも声、ヴォイスですね。サッチモのような悪声でも彼がジャズを作ったのは紛れもない事実なので、What a wonderful worldは彼以上に歌うことは出来ないように、自分に合った一曲を探すのがとても大切で、ホーギー・カーマイケルがStardust一曲で永遠に記憶されるような自分だけが心を込めて歌える一曲を見つけられるかられないか。先輩がジャズ歌手に惚れて、おまえジャズに詳しいから何とかしろと言われて、誰もリクエストしないがリクエストされるとジャズ歌手が喜ぶリクエストを教えたら、歌手は「このリクエストをしたのは誰かしら」と振り向かれて、わたくしのリクエストを彼がして彼女のハートを射止めて無事カルフォルニアで結婚しましたが、結婚するとおかしいと疑われて猫髭がリクエストしていたことがばれてしまいましたが、子どもにも恵まれて尻に敷かれながら暮らしていました。でも「あなたがリクエストしていたの」と言ったときの彼女の目つきはなんとも言いようのない微妙な目つきでしたなあ。ああ、こわ。(*^▽^*)ゞ。
十一月のきざはしとは「November Steps」という武満徹がニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念委嘱作品としてレナード・バーンスタインに捧げた尺八・琵琶とオーケストラのための楽曲で、1967年11月9日、ニューヨーク・リンカーン・センターのデイヴィッド・ゲフィン・ホールにおいて、琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也のソロ、小澤征爾の指揮でニューヨーク・フィルハーモニックにより初演され、これ一曲で武満徹を国際的な作曲家として知らしめた楽曲です。1990年(平成2)11月6日の小澤征爾指揮の新日本フィルハーモニーをお聴きください。オーケストラにからむ鶴田錦史と横山勝也のスリリングな演奏が素晴らしい。武満徹の音楽はわたくしは1962年の映画『切腹』(監督:小林正樹)に度肝を抜かれて音楽にもびっくりして小林正樹と武満徹の終生のファンになりましたが、「November Steps」は何というかっこいいタイトルだろうと買って来て吃驚しましたが、まあ、こんな音楽聴いたこと無かった欧米人はもっと仰天したでしょうね。武満徹は映画の本も料理の本も素晴らしく、特に『夢の引用 映画随想』(岩波書店、1984年)と『サイレント・ガーデン』(新潮社、1999年)は愛読書で、後者は闘病日記で彼の死で終わりますが、彼が病床で描いた絵入り料理レシピが素晴らしくお洒落で、手垢で汚れるほど料理本として愛用しました。
ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 1/2(1967)前半10:00
ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 2/2(1967)後半
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