モーニングサービス人日の目玉焼
ぴのこさん、ありがとうございます。昨日の県北行きは、年末大雪となったので延期になっていたもので、なんとも珍道中で、思い出し笑いばかりしています。
河口近くの川幅何百メートルもある高梁川添いをさかのぼる日帰りの旅でして、新見へ着くころは、川幅数十メートルに狭まっている。新見は山間の産業のない町で、芸術文化に力をいれているので、美術館と図書館がとても立派。
水鳥の川がつらぬく峡の町
寒禽や日本画展のしづけさに
朝が早く全員おなかが鳴りだしたので、パスタのお店へ。ピアノとドラムの置かれたステージの奥が冬木立の大玻璃になっている。みんなパスタを頼むので、お吟さんはピザを頼んでさっさと皆さんに一切れずつあげると、「ピザのチョイスがいい。ランチに慣れてる人は違う」と料理研究家のめぐちゃんに褒められる。
生ハムとルッコラのピザ雪催
ドラマーは居らず冬木の窓明かり
一番の目的の印刷所に寄らないとね。カーナビとスマホじゃ分からないので電話で位置を問い合わせるも、道順の教え方が下手で埒が明かないので、自力で行きますと電話を切る。仕事を貰う気があるのかねえ?
ぐるぐる同じところを回ってやっと着いて、女性五人が雁首揃えてお店に入る。こんな山間のこんな小さな印刷所に五人も押しかけること自体異常なんだけれど、事務所に客用の椅子が二つしかない。奥からかき集めてくれたので、申し訳ないと言いつつ座る。「ついこの間まで見本誌をここに並べてあったのだけれど、川が氾濫して水浸しになったので一冊もなくてすいません」と謝られる。お吟さん、こんな想定外が大好きなのよね。
山眠る裾に母子の印刷所
寒風を見送りくるる店の人
話がよい方向へ向かったので、亡き句友が惚れていたママがいるパブへ行く。「椿がすぐ咲いちゃうので、ストーブしか着けていないけど」と言いながら、大テーブルにこぼれている臘梅や南天の実をてのひらで寄せているママさん。美人だから絵になること絵になること。
古本をめぐらせパブの冬深し
カウンターに美しきママ寒椿
雪のパブ永瀬清子の詩集など
最初はつんつんしたママさんだけれど、帰りしな、「私が柚子を煮詰めてつくったジュースをどうぞ」と硝子のお猪口に入れてくださる。甘い飲み物が好きでないお吟さんがスルーしようとすると、「貴女まだ飲んでいないじゃない」と無理やり注いでくれる。いや、渋くて美味しいこと。夜は酒飲みにこれでカクテルをつくるのね。こりゃ、惚れるわ(笑)。
