子供っぽい人付き合いから抜け出せない
発達障害の診断をもらってお世話になっているものです。
私には子どもの頃から、仲良くなりたいと思った相手に対して際限なくアプローチしていく癖があって、幼少期にはよく問題を起こしていました。
自分なりに自己分析を進めた
今では、「相手が嫌がること」をしないようにすることが多少なりともできるようになってきたと思っているのですが、幼少期に叱責されてきたトラウマから、相手との距離の取り方に対してものすごく敏感になり、誰かとしゃべるたびに、話しかけてよかったのか内心ビクビクしてしてしまいます。
どうしたら、今の状況が楽になるかお聞きしたく書き込みしました。
アドバイス等あればよろしくお願いします。
こんにちは、いつも受診ありがとうございます。
他人に執着 依存しやすい発達障害の人は多いですよ。
空気が読めない、距離感がつかめないという発達特性が
原因のことも多いですが、私の経験だと
「共依存」という性格傾向から来る人が一番多いです。
HPにも書きましたが、「共依存」というのは、
「自分が無い」「他人の評価が自分の価値観」という
性格であり、このような性格傾向を持つ人を
アダルトチルドレンと呼んでおります。
http://www.niwaiin.com/C4_14.htm#18
発達障害は遺伝的なものであり、毒親=発達障害ですから、
アダルトチルドレンと発達障害が合併することは非常に多いです。
真面目 勤勉 几帳面 責任感が強い、
人に頼まれたら断れない、誰かの為に動くのは得意、
性格的には非常に優秀なのですが、
完璧主義(白黒 零百思考)で打たれ弱い、
自分のことが嫌いなので、依存しやすいという傾向もあり、
常に周りの顔色ばかり気にし、嫌われること、否定さることを
極度に気にしますので、疲れてしまうんですね。
共依存、アダルトチルドレンの根本にあるのが
「自己肯定感の低さ」です。
自分には価値が無い、生きている意味がない、
こんな自分は愛される資格がない、嫌われたらどうしよう、
この人に捨てられたら生きていけない
などの考え方から、他人に執着 依存することが多いです。
そのような共依存的思考を改善するには、
自己肯定感を上げること、とにかく自分を褒める事です。
発達障害は生まれつきの脳の構造の問題ですので、
「出来て普通」「出来て当たり前」という考え方は
捨てなければなりません。
当たり前のことでも出来たら凄い事
学校に行けている、仕事に行けているのも凄い事
生きているだけも凄いです。
頑張ってきた過去の自分、今現在頑張っている自分も
どんどん褒めると良いですよ。
一人で難しいならカウンセリングも有効です。
次回の診察の時でも教えて下さい。